- NEWS
- 2022.02.18 (Fri)
【特別対談】FLATBOYS（DAY TWO）× いつもキャピタル
「いつもキャピタル株式会社」は「株式会社FLATBOYS」への出資を決定しました。
FLATBOYSはパーソナライズセルフケアブランド「DAY TWO」を運営するスタートアップです。
今回は出資決定に伴い、FLATBOYS代表取締役CEO 内田遼氏と、いつもキャピタル取締役 杉浦、メンバーの内海で対談を実施しました。
投資決定までの歩みや、これからのビジョンを話しています。
投資決定までのスピード感が凄かった
――内田さんといつもキャピタル、それぞれの第一印象を教えてください。
内田：最初に杉浦さんとお会いして、バリエーションについてなど初回から踏み込んだことを聞いていただいて、どんどん話が進みそうだなという感触がしました。また普段からEC関連のご支援をされていて、D2Cも非常に詳しく、ご一緒できたら嬉しいなと思いましたね。
杉浦：私は内田さんの人柄、誠実さに惹かれましたね。弊社はCVCとして立ち上がったばかりで、起業家さんと一緒に試しながら進める部分があると思っています。内田さんだったら、色々話しながら柔軟に進められそうだと感じたんです。
――投資決定において、お互い決め手となったポイントはどこだったでしょうか？
内田：以前から事業シナジーがある会社様とご一緒したいと考えていました。お会いして話した感触が素晴らしく、かつちょうどAmazonが軌道に乗ってきて楽天を始めた時期だったので、そのご相談、ご支援もかねてお願いしたいと思いました。
杉浦：ありがとうございます。FLATBOYSさんは、まず商品において、子供でも使える成分を使用するなど、素材やストーリーにこだわりを感じる点が素晴らしかったです。ホームページを含め、デザインが洗練されているのも魅力的でしたね。さらに弊社がプラットフォームの支援に強みがあり、投資をしつつ、これから楽天を伸ばしていくフェーズであったので、その成長もご支援できる点で話が進んでいきましたね。
――そこに加えてやはり内田さんの人柄でしょうか？
杉浦：そうですね。こちらからのリクエストにすぐ返してくれること、時には弊社からの急な打ち合わせの打診などもすぐに調整して対応いただいたり、お忙しいなかでスピーディーに対応してくださるところにも誠実さを感じました。そこは非常に大きかったですね。
内田：ありがとうございます。フラットにお付き合いさせていただきたいという前提の中で、できる限りリクエストが来た瞬間にアクションを起こしたいと思っています。あとはパートナーの方から直接ご連絡いただくのはレアケースだったので嬉しかったですね。基本はアソシエイトの方から連絡いただくので。
杉浦：そうやってスピーディーに進んだからこそ、投資決定自体もかなり早くに行えました。
内田：むしろ弊社側の体制が整わない件があり、お待たせしてしまったくらい早かったですよね。
――投資決定までのスピード感は重視されているのでしょうか？
内田：そうですね、スピード感もそうですし、定期的に進捗確認などのご連絡があり、適宜ネクストアクションも伝えてもらっていたので、信頼関係がありました。他のケースだと可否自体に時間がかかったり、途中で連絡が途切れてしまうケースもあるので、順調に進むのは非常に助かりましたね。
強い処方をつくり、「習慣ハック」を進める
――そうやって投資が決まったわけですが、FLATBOYSさんは今後どういったビジョンをお持ちでしょうか？
内田：「セルフケアブランド」にすること、「習慣ハックする」ということを語っています。習慣というのは「心」と「体」。ユーザー様を心身ともにお手伝いできるブランドにしたいですね。短期目標としては、ボディシャンプーやボディケア商品に派生させていくことです。もう少し先だと、強い処方を作っていきたいと思っています。
最近、腸内細菌を研究している会社様と知り合いまして、協力して実証実験を行いながら、弊社独自のユニークな処方のものを作っていきたいです。ストレス緩和や疲労回復、睡眠改善といった点をきちんと謳える商品をつくり、より良いサービスになることを目指します。そうすることで、ユーザー様の「習慣化」もどんどん進んでいくはずです。
内海：シャンプーやボディケア商品が入ってくるのは楽しみですね。楽天の商品が増えるのはすごくいいです。
内田：たしかに楽天で勝つには商品数が重要ですよね。
楽天に対する知識量に驚いた
――いつもキャピタルとしてはどんな体制で支援を行っていますか？
内海：私が担当窓口として、定期的にコミュニケーションさせていただいています。また、楽天立ち上げ時期ということもあり、弊社親会社であるいつも社のコンサルタントを1名アサインしてご支援しています。サポートの役割で私や他アソシエイトも入り、3名で進めていますね。コンサルタントから出した宿題に内田さんがすぐに対応して、それが店舗にも反映される。変化が常に目に見えるのが嬉しいので、必ず明確な成果に繋げていきたいと思っています。
内田：楽天に詳しい方をつけていただいて、色々とノウハウを伝授してもらっています！
杉浦：でも最初は内田さんの要求水準が高くて「このサービスじゃちょっと物足りないかも」という話が社内でもありましたね （笑）
内田：あ、そうでしたね（笑）
内海：当初、楽天市場における鉄則的な内容をコンサルティングする弊社のサービスをご案内しました。しかし、自分の中でも「内田さんの求めているものではないだろうな」という感覚があり、結果を出すためにはもう一つ上の目標を目指していくサービスが必要だと感じ、改めてご提案しました。
内田：再度ご提案いただいたときに「めちゃくちゃ楽天に詳しいな」と驚きました（笑）
内海：FLATBOYSさんの楽天管理画面などを見ると、まだまだ改善点があるなと。基本的なところは押さえつつ、ステップアップでやれることもかなりありそうだったので、より高度なサービスを提供させていただいています。
内田：本当にめちゃくちゃ詳しくて、僕らもやればすぐ数字につながるので、どんどん取り組ませてもらっています。
将来的には商品の共同開発まで拡げたい
――両社がコラボして、短期的な取り組みから、どこを目指していくのかを教えてください。
内田：短期的な話でいうと「楽天カテゴリのどこかで1位を取る」などわかりやすい外部指標が出せればいいなと思います。もう少し先の話でいうと、弊社への投資に関していつもキャピタルさんとしても初期の案件で 、実は弊社の他の株主様としても初期の案件であることが多いのですね。ですから、皆さまにとって良いEXIT事例になれるような結果を出したいと思っています。
杉浦：弊社としてはEXITを急かすことはないですし、じっくり成長していっていただければと考えています。
中長期的な目線で、どこかでそんな機会がくればいいなというところですね。まずは半年で楽天をどこまで上げられるかというところに一緒に取り組んでいるところです。また、弊社グループでも自社ブランドでのD2Cをやっていることもあり、将来的には商品共同開発などに拡げられればいいなと勝手に考えています（笑）
内田：それはいいですね、ぜひ！
D2Cを扱う起業家はマストで参加するべき
――では最後に、いつもキャピタルはD2Cに特化したピッチイベント「D2-SIX」を3ヵ月に1度主催しています。
内田：録画を拝見しました。
――実際起業家から見たこのイベントの良さなど、何かあればぜひお願いします。
内田：これはちゃんと本音なのですが（笑）とても良いイベントだなと思いましたよ。ピッチイベントでありがちなのが、審査員との距離が遠いことですよね。「D2-SIX」はピッチ後にメンターから直接フィードバックを受けて、ブラッシュアップしてから再度ピッチをするので、かなり解像度が上がると思います。メンターとその後繋がれるのもとても良いですよね。
杉浦：ありがとうございます。
内田：あとはVCさんがいらっしゃることや、いつもさん本体のコンサル的な要素、いつもキャピタルさんというCVCのシナジーもあり、得られるものはかなり大きいと感じました。なおかつ、VCさん単体ではできないイベントですよね。VCさんだけだとどうしてもEXIT前提でD2Cに絞れない。そこに絞り込めているのは、事業会社さんがやる意義が非常にあると思います。D2Cをやっている起業家さんはマストで参加した方がいいと思えました。
杉浦：ありがとうございます。メンターでいうと、VC枠においてもできるだけD2Cに出資実績がある方に打診しています。 第1回ではMakuake（マクアケ）の中山様など、プラットフォームを運営している起業家様にも参加いただきました。またピッチイベントとしては、内田さんがおっしゃったように1回目のピッチからブラッシュアップを行います。そこでピッチが磨かれることで、他のピッチイベントやプレゼンにも活きると考えています。今後も起業家さんの成長のきっかけになれるように続けて参りますので、ご応募お待ちしております。
オンラインピッチイベント「D2-SIX」 参加者募集中（次回開催：2022年2月23日（水）10:00~17:30）
■「D2-SIX Vol.1」イベントレポートは以下からご覧いただけます。
https://itsumocap.co.jp/events_news/d2-six-vol-1_report/
いつもキャピタル株式会社について
私たちは投資による支援だけでなく、いつもグループが誇る「常にアップデートし続けるECノウハウ」で起業家の事業成長に貢献します。
Web活用、人材育成、コスト管理などの効率的なビシネスのプラットフォームの構築はもちろん、いま大きく変わりつつある消費行動の中での本質的な絆を創るブランディングの実装まで。
強い志を持ちポテンシャルに秀でた起業家のパートナーとなり、成長へと導きます。
既存の価値観にとらわれない、共に日本をより良くする意志ある起業家の応募をお待ちしています。
投資や事業内容の相談などは以下からお願いいたします。
